『戦うメイドさん』プリム

プリムローズ・エレイン。
ローザリア・シルトに仕える侍女。

黒髪に黒目と、ごくごく一般的な風貌の人間の娘。主曰く、「出来の悪いコメディみたい、ただしラブ要素は絶無」な人生を送り、とある事件で命を落としかけたところを救われて以来、彼女を女神の如くに敬愛し、傍に仕えることを望んだ。因みにローザリアには助けたつもりはまるで無かったりするのだが、当人があまりに請うので根負けしたのだとか。

……それが何だって斯くも身体能力に優れているのかと云えば、どこぞの小悪魔の言の所為である。曰く、主の身を守るのも侍女の務めと。そう云って手渡された『侍女の心得』なる怪しげな文庫本の内容を真に受けて、日々鍛錬に励んでいるとか。因みに侍女としてではなくサムライとしての心得であると云う落ちがあったり無かったり。

ともあれ今では、庖丁1本有れば海竜だって捌いて見せますよー、などと、えへんと胸を張って云う剛の者。何か、間違ってはいないかと、ローザリアは思うのだが。本人が満足そうなのであまり強くも云えないでいるとか。調理技術始め、家事能力はきちんと向上している辺りが侮れないところである。