『風の識別者』レフィール

親の顔も、その名も、また自身が生まれたその日すら知らぬままに捨てられ、ウェレイズア孤児院で育てられた少女。 強き精霊の加護を受けたハーフエレメントである彼女は、幼い時から魔法使いになり、そして世界を旅することを夢見て、孤児院の書物から魔法を学ぶ。

12才になった頃、孤児院を訪れたルコートにその心才を見出され、ウェレイズア魔術法学校へ進学。最初は魔術法学校の立派な建物に圧倒されていたものの、すぐに環境になれて良き学友もでき、充実した学生生活を送る。明るく元気な性格により人気も上々。お気に入りの学食は「ブルーベリーとクコの実のタルト」であり、それを巡る事件も何度か起きたとか。

得意科目は魔法科目全般、特に大気の属性魔法には特異な才能を示し、風の流れを全身で感じて対象の動きを把握する風の視界を体得、これにより「風の識別者」の二つ名を受けるに至る。
ルコート作成の個人カリキュラムを3年で達成、卒業課題として1年の世界視察の任を与えられ幼馴染のエルセナと共に旅に出る。夢にまで見た世界への旅であったが、現実は夢と同じではなかった。いつからか狂王と呼ばれるようになったリハーロンドの治世、そこに世界の闇を感じた彼女はより世界を知りたいと思うようになり、1年の視察の後もルコートの許可を得てさらに1年の旅を続ける。

旅の二年目、その1年の間に3つの事件が起きた。第一賢者ネイゼルの失踪、第三賢者エールオートの王室騎士就任、そして恩師ルコートが魔術法学校を去るという知らせ。次々と姿を消す賢者の噂に民の心は揺れ、世界もまた混迷を極めていく。そんな中で2人は視察の旅から帰還、レフィールは以前預かっていた鍵でルコートの部屋の扉を開け、彼が彼女のために残した魔法印書と魔法衣を受け取る。

そして突然二人の前に姿を現したエールオート。彼の命により二人は新たなる旅にでることになる。